〜心理コラムvol.5〜「~ケアラー外来のご案内~」
「ケアラー」という言葉をご存じですか?
最近はテレビでも時々取り上げられる言葉です。
一般社団法人日本ケアラー連盟は、「“ケアラー”とは、
こころやからだに不調のある人の
『介護』『看病』『療育』『世話』『気遣い』など、
ケアの必要な家族や近親者、友人、知人などを無償でケアする人のことです」
と定義しています。
「世話をする」「気にかける」という意味の「care」に、「~する人」を表す「er」を組み合わせて[carer]
直接的な介護をする家族に加え、ケアを必要とする人のことを気にかけているすべての人がケアをする人、「ケアラー」であると言えます。
厚労省の調査によると、ケアラーのいる世帯は5世帯に1人です。
ケアをすることによる時間的、精神的拘束が生活に生じることにより、健康状態や経済状態、気持ちの面で問題を抱えるケアラーがとても多いことが問題となっています。
「ご本人の治療やケアと共に、ご本人を支えるケアラーの方のケアをしていきたい」
そのような思いから、当院のケアラー外来は誕生しました。
ケアラー外来では、公認心理師がゆっくりとお話をうかがい、ご負担を和らげる方法や、ケアの必要な方の様々な変化にどのように対応していくのが良いのかを共に考えていきます。
「家族だから」「愛情があるから」それでも、いえ、だからこそケアを続けていくことはとても大変なことです。
ケアをする方も、ケアを受ける方もお気持ちを楽に生活していけるよう、一度お話にいらしてみませんか?