コラム「BPSD(認知症に伴う行動心理症候)の治療」
認知症の症状には、認知機能障害とBPSD(認知症に伴う行動心理症候)があるはご存知でしょうか?
認知機能障害とは、脳細胞の損傷により、脳がそれまで果たしていた働きを上手に果たせなくなった症状のことです。記憶力、認識力、行為力、判断力の低下などの症状であり、認知症の進行に伴い重症化します。
BPSDは、身体的心理的社会的なストレス状況により、損傷を受けていない脳細胞が反応した結果、妄想、不安、イライラ、怒り、拒否、抑うつなどの症状が出てきます。重症のBPSDの場合には、お薬の力が有効な場合もありますが、まずはストレス状況をできるだけ少なくすることにより、症状は緩和されます。
しかし、認知症の方にとって何がストレスになっているかは、容易には推定できない場合が多くあります。また、BPSDの治療においては、
ご家族や介護者の協力が不可欠です。
当クリニックのカウンセリングルームでは、認知症ケアに精通した公認心理師が、認知症を持った方のストレス要因を、ご家族や介護者の方と一緒に考え特定していき、ご家族や介護者が認知症を持った方とのコミュニケーションを上手にとる方法を考えるお手伝いをさせて頂きます。
ぜひご利用ください。
カウンセリングルームについてはこちら『カウンセリングルームふくろう等々力はなぜ必要か』