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【コラム】認知症診療の特徴のご紹介

院内からのお便り

当院は、橋本院長、伊澤副院長、山口理事長のいずれも認知症の専門家であり、もの忘れ・認知症は最も力を入れている領域です。当院の認知症診療の特徴を紹介致します。

1.診断
認知症の診断には、脳画像検査(MRI)、心理検査(認知機能検査)、血液検査が必要となります。当院は、院内にMRIがあり、心理検査専属の公認心理士が常駐していますので、もの忘れの原因を初診したその日に調べることができます。

2.薬物療法
薬物療法は、認知症の進行を遅らせるための認知症治療薬の投与だけでなく、認知症に伴う行動心理症候(妄想やうつなどの精神症状)に対する向精神薬の投与も含まれます。向精神薬の投与は、専門でない医師には難しいこともあり、かかりつけ医と併診しながら認知症に伴う行動心理症候の治療を行った方がよい場合があります。山口理事長は、老年精神科の専門医でもあり、できるだけ外来、在宅で治療したいと考えていますので、ぜひご相談ください。

3.非薬物療法
薬物療法以外の治療を非薬物療法と総称しますが、具体的にはリハビリテーション(運動療法、作業療法、言語療法など)、心理療法(認知活性化療法、回想法など)、音楽療法、食事栄養療法などが含まれます。これらの治療を医療機関で提供しているところは少ないですが、当院ではリハビリテーション室や面談室があり、各専門職がおりで、院内で提供しています。認知活性化療法は、ふくろうクリニック等々力の集会室で提供されています。医療保険や介護保険が適応となるものがありますので、ご相談ください。

4.心理師外来
当院の公認心理師が、ケアラー外来、診断後支援外来、社会参加外来と称して、認知症の方やそのご家族、介護者の方のご相談をお受けしています。対応の仕方で困っている、今後のことで困っている、家に閉じこもりになって困っているなど、なんでもお悩みがあればご相談ください。

5.診断後支援システム
当院の併設の居宅介護支援事業所のケアマネージャーが、当院で認知症と診断された方のうち、当院にお近くにお住まいの方については、要介護認定を受ける前より、認知症の方の対応の仕方や介護保険サービスなどについてご相談をお受けしています。対象の方には、外来でお声をかけることがありますが、無料ですので、ぜひご相談ください。