医療コラムvol.11『外反母趾(がいはんぼし)』
医療コラム
リハビリテーション部医療コラムvol.11です。 今回は、『外反母趾(がいはんぼし)』についてお届けいたします。
外反母趾(がいはんぼし)とは
今回は「外反母趾」についてお届けします。みなさんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
外反母趾は、母趾(足の親指)が小指方向に「くの字」に曲がった状態になる足の指の変形で、
成人の約30%にみられるといわれており、10:1で女性に多い疾患です。
母趾がMTP関節で小指側に曲がり、HV角が20度以上になると外反母趾と診断されます。
女性に多いため、ハイヒールが原因と思われがちですが、「生まれつきの足の形」(エジプト型の足)や
「偏平足」(生まれつきや筋力低下)に加え、「靴を履く」という生活習慣が外反母趾の発症に関連するといわれています。
外反母趾は、自然治癒することはなく、放置すると変形が進行し手術が必要になってしまいます。母趾の変形や痛みを感じたら早めに整形外科を受診しましょう。当院リハビリテーション部では、医師の診察のもと理学療法士が、痛みの軽減や変形の進行を抑えるために必要な運動指導やインソールの相談を行っております。症状に不安のある方は、ぜひご相談ください。