医療法人社団創福会の歴史
「ふくろうクリニック等々力」設立経緯
「ふくろうクリニック等々力」は、東京大学医学部付属病院の老年病科や自治医科大学付属さいたま医療センターの神経内科・総合診療科などで研鑽を積んだ山口潔院長を中心に、老年病、老年精神医学、認知症のほか、脳神経外科、神経内科、リハビリテーション、がん緩和ケア、腫瘍内科、眼科、皮膚科などをそれぞれ専門とする医師が集結し、高齢者医療のスペシャリストとして全人的医療を提供するクリニックとして、2013年に開院しました。 大学病院・総合病院は専門性が高く、治療が効率化されている一方で、慢性疾患の長期的なケアというのは難しく、その点においては地域のクリニックが優れていると考えています。また、医療とは治療以外にも、ご家族を含めた心のケア、予防、社会参加の促進等多岐にわたり、それを果たしてこそ地域医療だと思っておりますので、多方面から患者さんをバックアップし、サポートできるクリニックにしたいと思ったことが、「ふくろうクリニック等々力」設立に至った主たる理由です。 現在「ふくろうクリニック等々力」は、クリニックでは異例とも言えるレベルで、看護師、薬剤師、臨床心理士/公認心理師など医師以外のスタッフも充実させており、夜間に患者さまやご家族、介護スタッフからの緊急要請があった場合にはいつでも連絡がつくように体制が整えられ、必要に応じて臨時往診や病院搬送指示を行うことで、高齢者の在宅医療を幅広く支援しています。また、外来診療では、認知症(物忘れ)の診療、がん緩和ケア、パーキンソン病や多発性硬化症などを扱う神経難病、脳卒中の後遺症などさまざまな専門分野の診療を行っています。
「ふくろうクリニック自由が丘」設立経緯
「ふくろうクリニック自由が丘」は、2021年5月に開業。等々力では、訪問診療をメインで行っていたのですが、やはり在宅医療を知る患者様のきっかけは”病気”になってから知った方というご意見が多くありました。その中で、より元気なうちに医療とかかわる接点を地域の方々へ増やす機会の創出や”健康寿命”を延ばす事に力を入れた外来を行うことの意義を感じ、クリニックをコンセプトに設立しました。脳神経内科・脳神経外科、整形外科、リハビリテーション科、呼吸器内科、疼痛緩和内科、老年内科、精神科を備えています。それぞれの領域に特化した医師・スタッフが、患者さまお一人おひとりに合った医療を提供いたします。そのうえで、病気だけでなく、心身の状態が弱くなるフレイルの予防を含めた総合的な診療を目指しています。2017年よりふくろうクリニック等々力副院長として勤務頂いた橋本医師に院長就任して頂き、これまで脳神経内科医として認知症やそれに関連するパーキンソン病などの神経変性疾患、精神科領域も含めた診療を担当して頂いております。また、MRI画像検査や心理検査などの各種検査による丁寧な診断に努め、リハビリテーション設備をご用意し、診断後や手術後の心身のフォローも行っています。体調不良やお体のことで気になることがあれば、気兼ねなくご相談いただけたらと思います。
医療法人社団創福会が目指すもの
理事長・院長・医学博士 山口 潔 (やまぐち きよし)
私たちは、認知症・がん・フレイル・難病・障害者医療の専門家として、良い臨床家として地域共生社会を支えるため、進化し続ける医療法人を目指しています。 当法人は、2013年に設立されました。以来、世田谷区玉川地域の住民の皆様、事業者の皆様に支えられ、「高齢者総合支援診療所」「認知症総合支援診療所」「がん総合支援診療所」として、現在の体制に成長して参りました。特に力を入れている領域として、私の専門領域である「老年医学」「認知症」「がん」、そして神経難病です。 また、当法人は、常勤医師6名を擁する機能強化型在宅療養支援診療所であり、東京大学医科学研究所附属病院との連携から、多くの腫瘍内科・緩和ケア医が所属しています。これらの社会資源をもっと玉川地域の住民の方々に利用していただきたいと考えております。 当クリニックのがん診療における立場は、地域のかかりつけ医としてがん治療専門病院と連携しながら、がん治療専門病院の役割を補うものです。がん治療専門病院では難しい、地域のかかりつけ医ならではのきめ細かな対応を行っています。 当法人は在宅医療の可能性を追求していますが、従来の在宅医療の課題である連携や情報共有の方法には改善が必要です。そのため、地域のクリニックとしては異例の、「医師の他に訪問看護師、臨床心理士(公認心理師)、ソーシャルワーカー、薬剤師、ケアマネジャー等、さまざまな専門職種のスタッフ」が在籍し、院内で在宅医療のチームを形成しています。そのため、患者さまからスタッフに伝言や要望があれば、クリニックに戻ってすぐ伝えることができますし、平日は毎朝カンファレンスを行い、スタッフ間で情報を共有しているため、最適な医療サービスが出来る環境を整えています。 実際の在宅医療においては、要介護、認知症、寝たきりの患者さまの診察だけではなく、それらを予防することも含めて高齢者医療(老年医学)の領域だと考えています。医療機関にかかっている方だけでなく、かかっていない健康な方にも、予防に対する意識を高めていただけるよう、今後も講演会等を通して啓発活動を行っていきたいと考えております。そしてクリニックとして、これからも玉川地域の住民の健康をどのように守っていけるかという視点を忘れず、クリニックの形態を考え、精進していく所存です。
クリニック名の由来
概要
名称 |
医療法人社団創福会 ふくろうクリニック等々力/ふくろうクリニック自由が丘 |
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理事長 | 山口 潔 |
住所 |
≪等々力≫ 〒158-0082 東京都世田谷区等々力3丁目5−2 ヒューリック等々力ビル3階 ≪自由が丘≫ 〒158-0083 東京都世田谷区奥沢6丁目20−23 フォーラム自由が丘1FーA・2FーA |
最寄駅 |
≪等々力≫ 東急大井町線「等々力」駅より徒歩1分 ≪自由が丘≫ 東急東横線「自由が丘」駅より徒歩7分 東急大井町線「九品仏」駅より徒歩7分 東急目黒線「奥沢」駅より徒歩7分 |
TEL |
≪等々力≫ 03-5758-3270 ≪自由が丘≫ 03ー3701ー3351 |
FAX |
≪等々力≫ 03-5758-3271 ≪自由が丘≫ 03ー3705ー8100 |
診療科目(ふくろうクリニック等々力)
内科・老年内科・神経内科・腫瘍内科・緩和ケア内科 |
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心不全、肺炎、糖尿病、骨粗鬆症、リウマチ、過活動膀胱、尿失禁 パーキンソン病、ALS、アルツハイマー病、脳梗塞、脳出血、多発性硬化症、てんかん がん:緩和ケア(医療用麻薬含む)、在宅化学療法 |
精神科・老年精神科・精神腫瘍科 |
認知症、躁うつ病、神経症、統合失調症 がんの方のメンタルケア |
リハビリテーション科 |
サルコベニア、嚥下障害(嚥下内視鏡検査、摂食機能療法) |
眼科 |
白内障、緑内障、ドライアイ、結膜炎など |
皮膚科 |
湿疹、痒み、皮膚感染症、褥瘡、爪疾患など |
診療科目(ふくろうクリニック自由が丘)
脳神経内科・脳神経外科・脊椎脊髄外科 |
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認知症、脳梗塞・脳出⾎、パーキンソン症候群など、頭痛、脳振盪、⾼次脳機能障害、パーキンソン病、ALS、アルツハイマー病、多発性硬化症、てんかん、スポーツ頭部外傷、脊椎症、椎間板ヘルニア、狭窄症、すべり症、靭帯骨化症、脊椎脊髄腫瘍、側弯症を含む脊柱変形、脊椎感染症、脊椎・脊髄外傷など |
精神科・老年精神科・疼痛緩和内科・老年内科 |
認知症、躁うつ病、神経症、統合失調症 がんの方のメンタルケア |
整形外科・脊椎 |
外傷⼀般、⼿外科疾患、脊椎疾患、関節疾患、スポーツ整形、⾻粗鬆症、サルコベニア、嚥下障害(嚥下内視鏡検査、摂食機能療法) |
リハビリテーション科(外来リハビリ含む) |
脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)後遺症、パーキンソン病および関連疾患、スポーツ頭部外傷、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、脊髄障害、フレイル、サルコぺニア、変形性関節症、運動器不安定症(高齢化によるバランス、移動および歩行能力の低下した状態) |
家庭医療科・呼吸器内科 |
生活習慣病、フレイル、サルコペニア、脳神経疾患、呼吸器疾患、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、気管支喘息・気管支拡張症、間質性肺炎、肺結核後遺症、肺切除術後、がんなどの手術前後、肺炎、コロナ後肺炎 |
創福会ネットワーク
カウンセリングルームふくろう等々力
私たちカウンセリングルームふくろう等々力では、臨床心理士/公認心理師がこころの専門家として、その人らしく、より良く生きていくためのお手伝いをさせていただいております。 外来に加え、ご自宅や施設にお伺いしてのカウンセリングも承っております。
総合相談支援センターふくろう等々力
私たちは、医療処置を要する方や、がんの方のケアプラン作成に力を入れています。ふくろうクリニック等々力の多職種チーム連携の強みを活かし、急性期を経て最期の時間をご自宅で過ごしたいとご希望され、大学病院等からの退院を考えていらっしゃる方のケアプランを積極的に担当させていただきます。がん・認知症・神経難病の疾患があり、医療的アプローチが重要な方はぜひご相談ください。通常のケアプラン作成にももちろん対応させていただいております。
訪問看護ステーションふくろう等々力
(事業所番号:1361290644)
私たちは、患者さま・ご家族さま、地域の皆さまとの“共創”を通じ、高齢者医療・在宅医療の専門家として、ご高齢者の豊かな人生、安心できる暮らしをお支えします。 ご訪問時には、「療養生活や介護方法についての相談」、「食事・入浴・排泄など日常生活のお世話」、「リハビリテーション」、「床ずれなどの手当て・医療機器やカテーテルの管理」、「癌・難病・認知症の方の看護」などをご提供しています。
通所リハビリテーションふくろうクリニック自由が丘 訪問リハビリテーションふくろうクリニック自由が丘
私たちは、訪問リハビリ領域において、住み慣れたお家で、安心・安全に過ごせるように健康と社会参加を支援しています。また、通所リハビリ領域においては、介護保険を利用しての短時間通所リハビリテーション(1時間以上2時間未満)を提供しており、主に心身機能、認知機能、生活機能の維持・向上を目的としたリハビリテーションを実施しております。
ふくろう広場
私たちは、ふくろう広場を「社会参加」のひとつの場として、多職種チームで運営しています。 昨今、認知症予防には、脳トレのような「知的刺激」だけでなく、「身体活動」「栄養」「睡眠」「ストレスケア」「社会参加」が大事だと言われています。また、社会参加へのつまづきがフレイルの入口とも言われています。そのような事態を予防するために、ふくろう広場では医療保険・介護保険・介護予防日常生活総合支援事業・社協サロン・勉強会など、お一人お一人の元気度やご要望に合わせた居場所づくりをご用意しております。
創福会の理念
私たちは、地域にお住まいの皆さま、地域で事業をされている皆さまとの”共創”を通じ、高齢者・がん・難病・障害者医療の専門家として、地域にお住まいの方の豊かな人生、安心できる暮らしをお支えします。
患者さま・ご家族さまに対して
私たちは、患者さまがよりよい毎日をお過ごしになれるよう、お身体の機能低下を予防し、QOL(生活の質)を高める医療を提供するよう努めます。また、患者さま、ご家族さまと十分な対話を行い、信頼関係を築き、皆さまの意思決定をサポートすることを大切にします。
介護に携わる方に対して
私たちは、地域にお住まいの方の尊厳ある人生を支えるチームとして、皆さまからの情報を尊重し、医療と介護・福祉が手を携え、共に学び、共に成長していくことを目指します。
地域医療に携わる方に対して
私たちは、医学・薬学・看護学・臨床心理学・社会福祉の研究、教育、人材育成に積極的に取り組み、地域における医療の発展、質向上に貢献します。