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INTERVIEW 社員インタビュー


訪問先の患者だけでなく、ご家族の負担も考慮した診療が求められる仕事

渡邊 恵
看護師(訪問診療)

なぜ入社したか?

私はじっとしているのが苦手な性格で、転職にあたっては外来などで建物内に籠って働くのではなく、アクティブに働ける環境を求めていました。転職先を検討する中で、デイケアの仕事も考えましたが、医療面で少し物足りなく感じていました。一方、一般的なクリニックでの仕事も、看護師としての仕事の幅が限られてしまうように感じていた中で出会ったのが、ふくろうクリニック等々力の訪問診療の看護師の仕事でした。 訪問診療では、医師と一緒に利用者さんの生活空間にお伺いして診療を行うので、ご家庭の数だけサポートが必要となります。知れば知るほど、担える業務の幅が広く、主体的に動きたい私にはぴったりだと思いました。 また、病棟で勤務している時に入退院を繰り返す患者さんに会うたびに、自宅での暮らしが知りたいと思っていたことも入職理由の一つです。そして、最終的に決め手となったのは、勤務日数について柔軟に対応してくれたことです。私は転職活動の一環として、老人ホームやデイケアでも週に数日勤務していたため、当初週2日の勤務を希望していたのですが、快く受け容れてもらえました。

充実感を感じていることは何か

訪問診療の難しいところは「一緒に暮らすご家族も含めた生活の中での医療・介護が前提」となることです。病院であれば医療優先で治療が行われますが、訪問診療では必ずしも医療最優先の治療が最善とは限りません。
訪問診療では、患者さんご本人の他に、ご家族やケアマネージャーなど多くの方々と関わります。その分、意見が分かれることもありますので、看護師として医療的な見解を含めて落としどころを探りつつ、擦り合わせや調整をしていくことが、訪問診療における看護師の重要な役割の一つと考えています。
医療的なフォローはもちろんとして、患者さんご本人やご家族、ケアマネージャーなど関係者全体の調整役を担うことは、一筋縄ではいきませんが、やりがいのあることです。また、患者さんごとに、生活環境の違いや、患者さん・ご家族のニーズがあるので、一つとして同じ答えはありません。試行錯誤の連続ですが、だからこそ看護師としての影響力の大きさを感じると共に、自分の介在価値を感じます。

今後入ってくる方にお伝えしたいことは何か

医師が行う診療を患者さんと一緒に聞くことができるのは、訪問診療の看護師ならではの貴重な経験だと思います。 以前勤務していた病院では、担当する患者さんの病状説明に同席できないこともありましたが、訪問診療では常に医師と行動を共にするため、病状説明に同席できます。また、ふくろうクリニック等々力は医師との距離が近いので、気になったことはその場で確認することでクリアにすることができます。このように、医師と密なコミュニケーションが取れることは貴重だと思います。 訪問診療の看護師は、医師のアシスタントとして受け身であるように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、全体の状況を見極め、自ら動く主体性と、自分の理想ではなく相手の理想を尊重する柔軟性が求められる専門職ですので、そういった点に面白さを感じる方にはぜひ目指して頂きたいと思います。

薬剤師のポテンシャルを活かす、まだ見ぬフィールドを創り出す

芳賀 光平
薬剤師

なぜ入社したか?

前職はふくろうクリニック等々力と取引のある薬局で働いていました。入職のきっかけは、院長の「薬剤師ができる仕事は本来もっとあるはずだ」という考えです。 現状では、医師が担当する領域が非常に多いため、クリニックにおいては医師が「医師にしかできない仕事」に集中しにくいという状況が起こりがちです。こうした状況を打開するために、「保健指導は薬剤師もできるはずだ」という山口院長の話を聞いて、自分が持っていた「薬剤師としてもっとできることがあるのではないか」という思いを強く刺激され入職しました。 私は現在、ふくろうクリニック等々力で「健康ステーション」という、予防のための健康づくりの支援や未病の観点から病気の手前をサポートする相談窓口の新規立ち上げに関わっています。薬剤師としての知識経験があるからこそできる仕事だと思っています。

充実感を感じていることは何か

薬局に勤務していると、より適した対応をするために患者さんの経緯を知りたいと思うことがあります。ですが、薬局内には薬剤師しかいませんし、医師との距離は遠く、詳しい情報を得ることは現実的に困難でした。 しかし、ふくろうクリニック等々力には、同じ職場内に様々な職種の専門家が在籍しており、職種を超えて連携をとっています。かつて知りたいと思っていた患者さんの経緯はもちろんのこと、医療面での見解など幅広い情報を得られるようになり、自らの効力感を得られるようになりました。 また、これまで知識としては知っていたことが、現場の状況について直接聞けることでより理解が深まり、自分の考えにも「机上の勉強で積み上げただけではない」という自信が持てるようになりました。クリニック内では、こちらから質問するだけではなく、他の職種の方から質問を受けることもあり、自分もチームの一人として貢献できていると感じます。

今後入ってくる方にお伝えしたいことは何か

薬剤師が持っている能力や知識を存分に発揮できる環境は、現在はまだまだ少ないと感じています。 調剤薬局での仕事は非常に重要なものですが、作業的な内容が多いこともあり、調剤薬局の中で担える業務の範囲には限りがあります。それは、個人の努力でどうにかなることでもないため、仕事の幅を広げたいと思ったときには、選択肢はほとんどないというのが実状です。 私は幸運にもふくろうクリニック等々力と出会うことができました。様々な職種の職員と横の連携をとれる環境で、自身の業務の幅はぐっと広がりましたし、新規事業である「健康ステーション」の立ち上げという、他の職場ではできないであろうことを経験させてもらっています。 薬剤師にできることは、もっとあるのではないか。このままでいいんだろうか。そんな、私と同じような思いを持っている方がいらっしゃるなら、ぜひこの職場をお勧めします。

新しい領域を開拓していく充実感とチャレンジ精神が求められる日々

三谷 健
経営事務スタッフ・理学療法士

なぜ入社したか?

理学療法士(PT)取得後に数十年間、急性期病院やリハビリテーション病院、老人保健施設、訪問リハビリテーションと急性期から慢性期・生活期のリハビリテーションの現場にPTとして携わっておりました。リハビリテーション部門の運営、管理を行い、経営陣とのコミュニケーションも徐々に増え、その経験を重ねていくうちに、経営に近い立場での医療機関の運営やリハビリへのアプローチを模索する中で、医療経営士の資格を取得するなど、幅広いキャリアステップを視野に入れながら、前職で働いておりました。
そのような状況下でご縁があり、2019年頃、当法人の山口理事長と面会する機会をいただきました。法人内では新規事業(クリニック開設)の立ち上げメンバーを探しており、その内容がスポーツ頭部外傷(脳震盪)に関する診療・リハビリや予防医療等に力を入れた新しいコンセプトのクリニックでした。私にとって、今までの臨床現場での経験に加え、やったことのない事務長としての新規事業立ち上げミッションも魅力的な役割でありました。 未知の世界へチャレンジすることに、悩みや不安もありましたが、山口理事長の明確なビジョンを支える一端を担うべく入職することを決意しました。

充実感を感じていることは何か

経営により近い立ち位置で、自分にとって新しい領域、分野への挑戦は、周りのスタッフや理事長を始めとした理事メンバーと協働しながら、日々模索している段階です。クリニックでは、ある意味全てにおいて新規事業の立ち上げばかりです。高いハードルも常にありますが、事業が形となり、来院していただいた患者様に、満足して診療を受けていただき、御礼のお言葉をいただいた際は、やり甲斐や自分がやってきた事への効果を直接感じ、嬉しい気持ちになります。先輩職員や色々な科目の医師も在籍しており、分からないことだらけで、ご迷惑お掛けしてる部分もあり、まだまだ学ぶことが多いのですが、今までとは違った情報や知見も得ることが出来るのも充実感の要因かもしれません。
そもそものコンセプトである「スポーツ頭部外傷」領域については、医療全体で捉えるとニッチな領域であり、日本全国でみても、診療できる医師、リハビリテーションが提供できる施設は限られていますが、選手の将来を考えると、今後充実させていく必要性を感じています。
ファーストステップとしてスポーツ団体への啓蒙活動・トレーナーとの連携方法や院内でのリハビリスタッフの技術向上など、まだ課題は多くありますが、一歩ずつ事業を進めている状況なので、この事業が認知され、確立することができれば、少しでもスポーツ領域のお役に立つことができるのではと考えています。

今後入ってくる方にお伝えしたいことは何か

新しいことへチャレンジする事に喜びを感じ、自分で考えた事を具現化したい方にはおすすめの職場環境ですね。リハビリ部門では、外来リハ・通所リハ・訪問リハ等の生活状況やニーズに合わせた多種多彩なスキルが求められますが、それぞれのバックボーンを活かした活躍の場も用意できます。患者層も年代が幅広く、脳血管疾患領域・整形外科領域など多岐に渡っており、理学療法士だけでなく、作業療法士、言語聴覚士のスタッフにも活躍してもらいたいです。経営事務スタッフとしては、これからも法人全体も業務拡大していく中で、法人の土台作りと新規事業の推進を両輪で走らせている感覚です。屋台骨をしっかり支えられる人材、色々な経験・バックボーンを活かしながら、共に考え・伴走出来る方と一緒に仕事がしていきたいです。

多職種でのチーム医療を実践し、患者さんの希望を最大限に叶える

千葉 創
医師

なぜ入社したか?

もともと大学病院の緩和ケア病棟で経験を積みながら、ふくろうクリニック等々力で非常勤として働きはじめたのですが、在宅医療を経験する中で、自分が在宅の現場に立つことで「在宅療養をギブアップしなくてすむ患者さん」がいるのではないかと感じはじめました。
「(自分が)一緒に在宅療養のお手伝いをして、なるべくご希望あれば自宅で最後まで過ごせるよう」にすることが、自分の緩和ケアの専門性、外科時代の経験などをより活かすことができるのではないかと考え入職を決めました。
実際に在宅でがん末期の患者さんを担当していますが、多くの場合、ご本人、ご家族が望む間は自宅で過ごすことができ、その思いは変わっていません。

充実感を感じていることは何か

入院病棟のような管理された無機質、不自然な環境でなく在宅で、患者さんをご家族や地域などの背景を鑑みながら診ていくことができる点でしょうか。
また当院では高齢者施設の患者さんと在宅の患者さんとを比較的バランスよく診ることができると思っています。高齢者施設といっても様々ですが、どのような施設でも提供される医療の質は担保されていることが社会的に求められていることだと思います。それに貢献できるようにしたいと考えています。
また高齢者施設の患者さんは比較的長い経過で診ることができるというのも自分にとっては自分が相手とする患者さんとの向き合い方を考えるきっかけとなりました。
緩和ケアを志していた当初は「最期の時だけ」でも、せめておだやかに、患者さんや家族の望みが適えば、と考えていましたが、施設の患者さんなど長い経過で関われるのであれば、「最期だけ」でなく、認知症の初期なり、施設入所時から、適切な医療介入をし、穏やかな普段の日常生活の中で「すきなことができる時間」をなるべく長く維持できるようにしてあげたいと思うようになりました。
また、当院は年間で100名近くの医学生や研修医の実習を受け入れています。後進の教育に携われることも自分の中では大きなやりがいの一つと考えています。無限の可能性を秘めた金の卵たちに在宅医療の現場の雰囲気と面白さ、やりがいを伝えられたらと思っています。

今後入ってくる方にお伝えしたいことは何か

認知症、神経難病、心不全、なども含めた多様な疾患の患者さんの(可能なうちは自宅で過ごしたい、という)希望に寄り添って、それを実現できるように相談しながらサポートしていきたいと考えています。ヘルパー、ケアマネ、訪問看護など他職種の力を借りながら、きちんと準備をしていけば、よほど困難な状況(激しい終末期せん妄、急速に進行する呼吸苦など)以外は、在宅で対応していけることが多いです。訪問診療には看護師・ドライバーの3人一組で訪問が原則です。診療には看護師が同行してくれるので、他の先生が担当している患者さんに臨時往診する場合や、自分が担当の患者さんを他の先生に臨時で診てもらう、といった場合も安心です。ワクチン接種などのスケジュール調整なども、看護師、薬剤師、事務がスケジュール調整を行うので日々診療に注力でき、やりたいことに挑戦できる場所です。

地域とともに歩む、新しい医療のかたちへ

日丸 真
事務(経営企画部)

なぜ入社したか?

ふくろうクリニックに入職した理由として、地域の社会貢献への思いがあります。
ふくろうクリニックでは、地域住民に向けた社会参加の場を提供するなど、地域と連携した活動もしています。特に、クリニックの外に出て地域の事業所と協働し、地域住民のニーズを理解し、応えていく活動に魅力を感じました。

充実感を感じていることは何か

診療チームや医療事務のサポート、新たな医療サービスの開発など、多岐にわたる業務を通して、医療専門職でない立場から患者さんに寄り添った視点を仲間に共有できることが充実感をもたらしています。
また、地域住民に向けた社会参加の場「暮らしの保健室」を担当する機会もいただきました。同じ地域にある訪問看護ステーションや薬局、包括支援センターにも参加してもらい、健康や医療に関すること、介護保険などの制度について情報提供したり、家でもできる運動の紹介などを行ったりしています。参加者同士で話がはずむこともしばしばです。「外出の機会があってありがたい」「楽しい」「家族の受診のきっかけになった」とのお声も頂きます。この経験を通じて、社会的孤立や孤独を防ぐことの重要性を認識し、地域の人々が笑顔で集える場を運営することにやりがいを感じます。

今後入ってくる方にお伝えしたいことは何か

医療機関で働くというと医療専門職に限定されると思われがちですが、ふくろうクリニックでは、地域住民の健康促進に貢献したいという熱意があれば、多様な経験やスキルを生かせる場があります。また医療業界でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が始まっており、私たちは新しい仕組みやサービスを取り入れながら、地域医療をより良くし、また働きやすい環境の実現にも工夫を重ねています。新たな技術やシステムの導入に興味がある方、革新的な仕組みづくりに携わりたいと考える方には、ぜひ入職して頂きたいです。
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