ロコモ・フレイル外来
随時受付けております。予約可能日はお問合せください。
健康長寿の妨げになる危険性の高いものとしてロコモとフレイル(虚弱)が注目されています。
ロコモティブシンドロームとは、英語で移動することを表すlocomotion、移動するための能力があることを表すlocomotiveからつくった言葉で、ロコモとはその略称です。
人間が立つ、歩く、作業するといった、広い意味での運動のために必要な身体の仕組み全体を運動器といいます。運動器は骨・関節・筋肉・神経などで成り立っていますが、これらの障害によって立ったり歩いたりするための身体能力:移動機能が低下した状態が、ロコモです。ロコモが進行すると、将来介護が必要になるリスクが高くなります。
フレイルとは「健康」と「要介護状態」の中間の状態で、要介護に陥りやすい状態です。やせ・体重減少、疲れやすい、歩行速度が遅くなった、握力が低下した、活動量が低下したという5項目に注目することが大切であることがわかりました。
当クリニックでは早期にロコモ・フレイル予防するための専門外来を開設いたしました。身体機能や運動器を検査し、「ロコモ」「フレイル」の原因となる変形性関節症、骨粗鬆症、サルコペニア、低栄養、筋力低下、活動量低下、めまい・ふらつき、不安・うつなどを明らかにして要介護に陥らない対策を立てるための外来です。医師の問診、レントゲン検査、MRI検査、高精度体組成測定などの検査を行い、運動・栄養の専門スタッフが継続的にチェックいたします。
フレイルチェックご利用の流れ
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ご予約
インターネット・お電話でのご予約をお願いいたします。
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受付
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診察(1回目)
フレイル外来にて問診を行います。
・血液検査、レントゲン(背中・腰)を行います
・高精度体組成測定を行います(筋肉・脂肪・水分量の測定)
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検査(2回目)
フレイルの原因となる筋力チェックと低栄養チェックを行います。
(※栄養チェックは1日のお食事をスマートフォンで撮影していただくとスムーズです)
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認知機能検査(75歳以上) (※必要時)
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お会計・次回ご予約
検査お疲れ様でした。
再フレイルチェックは3か月後のご予約になります。当院では予防プログラムを各種ご用意しています。
注意事項
体組成を測定する際に、靴下を脱ぐ必要があります。
こんな症状がある方は受診をおすすめします
- 体力低下が心配な方や認知症予防に興味がある方へ
- 手術の前に、体力が落ちていないか確認したい方へ
- ロコチェック・フレイル簡易チェックリストに該当する方
- 立ち上がりテスト・開眼片脚立ちテストに該当する方
- めまい・ふらつきがある方
- 転倒した方
- 歩くと息切れがして歩ける距離が短くなった方
- 歩くと腰や太ももが痛くなり歩ける距離が短くなった方
- 足のトラブルがある方
「ロコモ」とは運動器(関節・骨・筋肉・神経)の変化により移動能力が低下した状態です。「フレイル」とは、心身のさまざまな機能が加齢によって低下、食欲や活動量も低下して虚弱になっていき、放っておくと介護が必要になる状態です。
ロコチェックやフレイル簡易チェックリストで1つでも気になることがある方、立ち上がりテストや開眼片脚立ちテストでふらついた方は、受診をお勧めしています。
ロコチェック
- 1.片脚立ちで靴下がはけない
- 2.家の中でつまずいたりすべったりする
- 3.階段を上がるのに手すりが必要である
- 4.家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
- 5.2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である(1リットルの牛乳パック2個程度)
- 6.15分くらい続けて歩くことができない
- 7.横断歩道を青信号で渡りきれない
立ち上がりテスト
40cmの高さの椅子から片脚で立ち上がった際にふらついてしまう。
開眼片脚立ちテスト
目を開けた状態で片脚立ちを行い、15秒未満でふらついてしまう。
フレイル簡易チェックリスト
- 6ヵ月で2~3kgの体重減少はありましたか?
- 以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思いますか?
- 5分前のことが思いだせますか?
- (ここ2週間)訳もなく疲れたような感じがしますか?
- ウォーキングなどの運動を週に1回以上していますか?
フレイル予防プログラム
「何から始めたらいいのか分からない」
「いろいろな持病があり運動することに不安がある」
「トレーニング施設で病気のために断られてしまった」
高齢になるとこのような事情で健康改善に踏み切れない方が多くいらっしゃいます。
当クリニックでは医師の指導の元、フレイル予防を実施しています。
患者さんの検査結果に基づいて、理学療法士によるリハビリテーション、管理栄養士による栄養相談、通所リハビリ(介護保険利用)ニューロフィットネス(メディカルトレーニング)などをご紹介いたします。
担当スタッフ



