医療コラムvol.1 膝の痛みについて
医療コラム
理学療法士の緑川です。これから月に1回、リハビリテーションに関連する情報を発信いたします。
今回は変形による膝関節の痛みについて記載いたします。
年齢を重ねていくにつれて膝に痛みを感じる方は多くいらっしゃいます。自覚症状がある患者数は1000万人、自覚症状がない(レントゲン画像上の変化のみ)人数も合わせると3000万人の患者がいるといわれています。
多くの方は加齢による影響で膝の軟骨がすり減っているから痛みが出ているので付き合っていくしかないと考えています。
膝が痛いと一言にいっても膝関節には様々な組織があり、必ずしも関節が変形したことによる痛みではないことを多く見受けます。
変形性膝関節症に対する治療は手術療法と保存療法があり、保存療法には①薬物療法、②運動療法があります。
特に運動療法では関節の柔軟性を高めたり、膝関節周りの筋力を鍛えたりすることで痛みの緩和を図っていきます。一般的にはももの前の筋肉(大腿四頭筋)を強くすることで膝の支えを良くしていきます。
ただし、すべての変形性膝関節症の方がそれだけでよいかというと疑問があります。なぜなら前に記載したように人によって痛みが出ている場所が異なるからです。
当院では医師の指示のもと、運動器リハビリテーションを実施しており、一人一人に合った膝の痛みの原因を分析し、運動を行っております。
膝に痛みを感じていらっしゃる方で、付き合っていくしかないとあきらめてしまう前に一度当院の整形外科にご相談ください。