診療内容 Service

めまい外来

めまいは回転性のめまいと、浮動性のめまいに分けられます。回転性のめまいは、耳の奥にある三半規管に原因があることが多く、難聴を伴うこともあり、耳鼻咽喉科での治療が必要となる場合がほとんどです。一方で、浮動性のめまいでは、耳以外に原因がある場合がほとんどあり、まずは脳神経外科(脳神経内科)を受診ください。

めまいは脳卒中や脳腫瘍など重篤な疾患が原因で引き起こされる場合があり、頭部MRI検査でこれらの疾患の有無を確かめることが勧められます。

慢性的なめまいは、当初は耳鼻咽喉科に受診し薬物療法を受けていた方でも、薬物療法が効果を示さない方が多くいます。その場合には、もう一度当院で、原因の丁寧な評価を行った上で、リハビリテーションを受けて頂くことをお勧めします。原因としては、前述のような重篤な疾患が隠れている場合もありますが、多くは、「頚性めまい症」といって変形性頚椎症に伴うものであったり、「持続性知覚性姿勢誘発めまい症」といって耳鼻咽喉科疾患であるにもかかわらず治療はリハビリテーションが勧められるものであったり、老人性平衡障害としか言いようのない病態であったりとさまざまです。いずれも薬物療法の効果は期待できず、リハビリテーションが治療に重要となってきます。

当院は、脳振盪のリハビリテーションを専門的に行っておりますが、脳振盪でもめまい、ふらつきはよく認められる症状であり、前庭・平衡機能リハビリテーションについて多くを経験させて頂いています。慢性めまい症の患者様にも、ぜひ前庭・平衡機能リハビリテーションを受けて頂き、症状の緩和や、活動度の向上を目指して頂きたいと考えています。

担当スタッフ

副院長
野手 康宏 Yasuhiro Node