ふらつき・転倒外来
高齢者では「ふらつく」という訴えが多く聞かれます。また、ふらついた結果転倒した場合には、骨折や頭部外傷の原因となることもあり、寝たきりの原因となります。
このふらつきは、脳神経疾患(脳血管疾患、パーキンソン病)、整形外科疾患(変形性関節症、骨粗鬆症)、心血管疾患、糖尿病、耳鼻咽喉科疾患(前庭の障害)、眼科疾患、精神疾患など多く疾患や薬剤、心理社会的要因などが複合して発症することがわかっています。さらには、筋力や筋肉量の低下やバランス機能の低下を特徴とする、フレイル・サルコペニアも原因となることがわかってきました。
まずは、ふらつきの原因となる疾患や薬剤を丁寧に評価します。当院では3テスラMRI診断装置があり、脳神経疾患や整形外科疾患については、微細な異常も含めて精密検査を行うことができます。
次に、原因に応じたリハビリテーションを行います。特に平衡機能のリハビリテーションであるバランス訓練を重視しています。できれば、転倒や骨折する前からリハビリテーションを開始できるよと良いですが、転倒や骨折はよいきっかけにもありますので、あきらめずリハビリテーションを受けていただけたらと思います。
担当スタッフ
理事長
山口 潔
Kiyoshi Yamaguchi