長寿健診を受けましょう

医療法人社団創福会理事長　山口潔

当院では、世田谷区の長寿健診（75歳以上の方の住民健診）に力を入れています。
さらに、長寿健診の結果を活かした、健康長寿に資する医療にも力を入れています。
令和2年より、長寿健診の問診票の部分が下記のように新しくなっています。

40歳から75歳までの方では、血圧測定、身長・体重・腹囲測定、血液検査、心電図、胸部レントゲンで、高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満、メタボリックシンドローム、慢性腎臓病、慢性心不全、心房細動、慢性閉塞性肺疾患などのいわゆる生活習慣病を特定健診でチェックしていたわけです。

75歳以上の方は、これら生活習慣病の治療も大切ですが、それ以上に要介護状態のリスクとなるロコモ・フレイルをチェックし、ロコモ・フレイルの治療が大切となります。長寿健診の問診票は、まさにロコモ・フレイルをチェックする項目になっています。それぞれの項目に心配がある場合は、要介護状態の原因となる老年病（認知症・軽度認知障害、脳血管疾患、骨粗鬆症、変形性関節症、サルコペニアなど）の有無を早期に診断し、早く治療を開始することで要介護状態になるのを予防しましょう。

当院では、要介護状態の原因となる老年病の診断と治療を、脳神経内科、整形外科で専門的、包括的に担当することができ、リハビリテーションも含めて提供していますので、ぜひ、当院で長寿健診をお受けになることをお勧めします。