理事長挨拶(2023年度)
私たちは、「かかりつけ総合診療所」です。
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力のある「真のかかりつけ医」を目指します。
新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い、発熱患者が自分のかかりつけと思っていた医療機関に受診できないという事態が発生しました。ふくろうクリニック等々力では、初期より新型コロナウイルス感染症の対応に取り組み、かかりつけでない患者さんに対してまでも往診やワクチン接種を行いました。それは、当院が従来から「力のある医療機関」を目指していたからできたことです。
コロナ禍の経験を受け、政府においてもかかりつけ医の機能に関して議論が行われました。その結果、かかりつけ医の機能として、外来、入退院時の支援、介護サービス等との連携に加え、在宅医療、休日夜間の対応が明示されました。これらのかかりつけ医機能を全て果すことができるのは、私たちのように外来:ふくろうクリニック自由が丘を併設した機能強化型在宅療養支援診療所:ふくろうクリニック等々力しかありえません。
そこで、ふくろうクリニック等々力・自由が丘は、世田谷区玉川地域になくてはならない医療機関として、力のある「真のかかりつけ医」を目指し、引き続き体制を整備します。 -
多くの診療科・専門医や多職種によるチーム医療を実践します。
私達は、質の高い医療は、多くの医師のチームがあってこそ成し遂げられると考えています。現在、ふくろうクリニック等々力とふくろうクリニック自由が丘を合わせると、家庭医療科、老年科、緩和医療科、脳神経内科、リウマチ膠原病科、呼吸器内科、精神科、外科、脳神経外科、整形外科、皮膚科、眼科、リハビリテーション科、高齢歯科(摂食嚥下)の医師が所属しています。看護師・保健師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、公認心理師・臨床心理士、社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員(ケアマネージャー)といった専門職も所属しています。最終的には、総合病院と同レベルの医師体制・職員体制を目指して、チーム医療を行っていることが当院の特徴であり強みです。
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地域に根付いた医療を実践します。
開設から10年たち、私たちは世田谷区玉川地域の医療体制、介護事業者、行政など多くの連携の機会を得てきました。ある病状の方は、どこの病院のどの医師に紹介すれば良いか、概ねわかります。地区医師会の活動にも積極的に協力してきました。
近年さらには、地域住民の役に立つ社会資源の構築をめざし、おやまちプロジェクトを始めとして地域住民の活動にも参加させて頂いています。
今後も、健康で幸福なまちづくりのお役に立てるよう、地域住民、医療・福祉・行政の関係者などとの関係構築に尽力していきます。
理事長挨拶(2021年度)
私たちは、理想的な生活期の医療の提供を実現します。
当法人は2021年4月に、ふくろうクリニック自由が丘を開設することになりました(2021年5月保険診療開始)。これは、理想的な生活期の医療の実現のためには、在宅医療の充実だけではなく、外来医療・リハビリテーション医療の充実も必要であると考えたからです。ご支援頂いた住民の皆様、事業者の皆様、医療関係者の皆様に、厚く御礼申しあげます。2021年度における新しい法人の決意を示します。
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広く深い医学・医療を実践します。
当法人の得意分野である、老年医学、脳神経医学、緩和医療学、リハビリテーション医学、精神医学については、常に深化させます。今期は新たに運動器医学とスポーツ医学にも取り組みます。また、理想的な生活期の医療の実現のためには、従来の臓器別病態別の医学の知識や技術に加えて、患者中心の医療の方法、家族志向性や地域志向性のアプローチを基礎とする家庭医療学/プライマリ・ケア医学の実践が必須と考えています。医学生や研修医を含む医療専門職の地域医療教育に加え、住民の健康教育も今期の課題とします。
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多職種協働と多事業所連携を実践します。
当法人は、多くの医療専門職を擁しており、できる限り法人内で多様な医療サービスが提供できるよう体制を整備してきました。しかし玉川地域全体のことを考えれば、当然当法人だけですべてを担えるわけではありません。協働・連携のためには、顔の見える地道な関係づくりが一番であると考えています。地域住民のためになる医療の実現のために、職種や事業所を超えた協働・連携体制の構築を今期の課題とします。
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成長と貢献による幸福の共創を実践します。
創福会の名称の由来は、「幸福」を「共創」するです。人間の幸福には、ポジティブ心理学や幸福学の成果からもわかるように、「成長」と「貢献」が欠かせないと考えています。社会参加も成長と貢献が切り口になると考えます。共創については、多様な立場の人たちと対話しながら、新しい価値や仕組みをつくるという意味を込めています。玉川地域の住民と事業者、そして当法人の職員が、成長と貢献により幸福になれるよう、新しい価値や仕組みを共に創り上げていくことを今期の課題とします。
理事長紹介
山口 潔 (やまぐち きよし)
理事長・医師・医学博士
日本内科学会総合内科専門医・臨床研修指導医
日本老年医学会老年科専門医・指導医・代議員
日本老年精神医学会専門医・指導医
日本認知症学会専門医・指導医
日本プライマリ・ケア連合学会 プライマリ・ケア認定医
日本医師会認定健康スポーツ医
日本緩和医療学会指導者研修会修了
玉川医師会理事 庶務・在宅医療部担当
東京大学医学部老年病学非常勤講師
杏林大学医学部高齢医学非常勤講師
東京医科歯科大学臨床教授(総合診療医学)
日本赤十字看護大学臨床教授(地域看護学)
昭和大学客員教授
専門分野 | 老年医学、精神医学、リハビリテーション医学、スポーツ医学 |
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略歴 | 平成11年 浜松医科大学医学部卒業 東京大学医学部附属病院内科研修医 |
平成12年 自治医科大学附属大宮医療センター 神経内科・総合診療科 |
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平成15年 東京大学医学部附属病院老年病科 (もの忘れ外来) |
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平成19年 東京大学大学院医学系研究科博士課程修了 | |
平成20年 東京大学医学部附属病院地域医療連携部助教 在宅支援外来、緩和ケアチーム所属 |
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平成24年 東京大学医学部附属病院老年病科特任助教 早期・探索臨床試験拠点整備事業 |
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平成25年 当クリニック院長就任 東京大学医学部附属病院老年病科非常勤講師 |
山口理事長のインタビュー動画
「繰り返し入院」のリスクについてお答えいただいています。
ウェルビーイング経営宣言(健康宣言)
当法人では、地域にお住まいの皆さま、地域で事業をされている皆さまとの”共創”を通じ、高齢者・がん・難病・障害者医療の専門家として、地域にお住まいの方の豊かな人生、安心できる暮らしをお支えする使命から、職員の安全・健康と幸せを創造し、幸福が実感できる経営を推進してまいります。
健康課題の解決にむけた法人の目標
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健診受診の取り組み
定期健診・がん検診の受検率100%、長時間残業者健康診断受検率100%、予防教育、健康ハイリスク者の再検査・精密検査受診、治療継続の必要性の理解と、セルフケアができ、自信がもてる。
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労働環境の取り組み
過重労働防止と睡眠の量・質の確保の必要性の理解とセルフケアができ、自信がもてる。
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こころと体の健康づくりの取り組み
こころと体の健康づくりのための予防教育に年1回は全員が参加し、食育、運動、メンタルヘルス等の知識・スキル・アクションができ、セルフケアの自信がもてる。
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職場環境の取り組み
有事の事業継続計画策定・防災訓練の実施(年1回:9月)、職場巡視による参加型職場環境改善を推進するために、職場環境改善依頼書兼報告書の提出率100%と改善を推進する。(5Sアクションの実施・環境整備の徹底)
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