ポリファーマシー外来(薬剤師外来)
対象
- 6種類以上の内服薬を服用している。
- 複数の医療機関に通院している。
- 内服している理由が分からない薬がある。
- 薬の効果がわからない。
- 飲み残しが多い。
- 副作用が出ているのではないかと心配。
- 薬の内服の回数が多すぎて飲むのが大変。
- 薬を内服する際の注意点や、副作用について知りたい。
高齢者では、加齢による生理的な変化や複数の併存疾患を治療するために、医薬品を多剤服用する機会が増えてきます。多剤服用により、薬物有害作用が起きやすくなったり、薬を飲み間違えたり、薬を飲むことが疎かになったりとさまざまな問題が起きやすくなります。このように、問題のある多剤服用をポリファーマシーといいますが、何剤からポリファーマシーとするかについては厳密には決まっていません。
ポリファ―ンマシー外来では、薬剤師の立場で、ご病状を確認しながら、各専門の医師から処方されたお薬の全体を見渡し、薬物療法が安全に行われるためのガイドライン等に沿って、どのお薬の調整が可能かを提案させてもらいます。結果的に、全て必要なお薬であったという結論に至る場合もあります。一番良くないのは、単に薬剤数が多いからという理由で、自己判断で服用を中断してしまうことです。お薬の中には、急に中断することで、病状が悪化する、離脱症状が出現するといった場合もあります。
患者さんご自身が、処方されている医師に自信をもって相談することができるような、情報提供を心がけています。
薬剤師が問診でチェックするポイント(薬剤総合評価)
- 患者や家族から服薬困難の訴えや薬剤調整の希望があるか。
- 65歳以上で、高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015「特に慎重な投与を要する薬物のリスト」に該当する薬剤があるか。
- 服薬管理能力の低下(認知力低下や視力障害、難聴、手指の機能障害など)があるか。
- 同効薬の重複投与の観点から検討対象となる薬剤があるか。
- 効果や副作用の観点から検討対象となる薬剤があるか。
- 薬物相互作用の観点から検討対象となる薬剤があるか。
- 患者の疾患や肝・腎機能などの観点から検討対象となる薬剤があるか。