藤巻有久医師の医療コラム Vol.3
2023年12月より、毎週木曜日午前9時~12時まで整形外科の外来を開始しています。
日常生活の体の痛み、腰痛など慢性的な痛み、膝・肩などの関節の痛み、骨粗しょう症に対し、適切な診断ののち、おくすりや関節注射などで症状の改善を目指していきます。
MRI検査及びレントゲン検査が必要な場合は、ふくろうクリニック自由が丘での検査が可能です。
先月より、整形外科の担当の藤巻有久医師による医療コラムがスタートしています。今回は第2弾となっております。ぜひご覧ください。
『四十肩・五十肩かな?』
ある日、急に肩が上がらなくなり、「これが四十肩か!?」と思った事のある方は多いのでは?
正式な病名は「肩関節周囲炎」と言います。ケガや加齢による変化により、関節内の潤滑液が減ったり骨に石灰が溜まったりして関節痛や運動が制限されます。ひどくなると固まってしまい、「フローズンショルダー(凍結肩)」という別名があるほどです。
■こんな症状はありませんか?
・痛くて寝返りが打てない、肩を下にして眠れない
・洋服の脱ぎ着が大変、特に下着の上げ下げがしにくい
・腕や手を上や横に伸ばすのが痛くてできない
・後ろに手を回せず、背中が洗えない、お尻に手が回らない
・肩に物や人が当たるととても痛い
■診察と治療の流れ
1)腕や肩を色々な方向に動かして症状の程度を判断します
2)レントゲンで骨や関節の状態をチェックします
3)症状に合わせて治療方法を決めます
薬:痛みを和らげ炎症を治める飲み薬と貼り薬を使います。
注射:症状がひどい時には麻酔薬+ステロイド剤を使い、少し落ち着いてきたら、関節の潤滑油を増やすためにヒアルロン酸を毎週一回、合計5回まで注入します。
リハビリ:関節に負担を掛けず、痛くない範囲で自分で肩の運動をします。
(「痛くない範囲」というのが大事ですよ!)また、他の人の手によって、関節を動かす運動をします。リハビリはとても大切です
4)症状が落ち着くまで、薬・注射・リハビリを続けます
病気の程度によって変わりますが、長い人は6か月もかかることがあります。焦らず無理せず、根気よく続けて症状を改善していきましょう。
レントゲン検査やリハビリは、ふくろうクリニック自由が丘でできます。まずは、医師・看護師にご相談ください。