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医療コラム

藤巻有久医師の医療コラム Vol.1

2023年12月より、毎週木曜日午前9時~12時まで整形外科の外来を開始しています。

日常生活の体の痛み、腰痛など慢性的な痛み、膝・肩などの関節の痛み、骨粗しょう症に対し、適切な診断ののち、おくすりや関節注射などで症状の改善を目指していきます。

MRI検査及びレントゲン検査が必要な場合は、ふくろうクリニック自由が丘での検査が可能です。

今回は、整形外科の担当の藤巻有久医師による医療コラムです。

 

『ヒアルロン酸注射って何に効く?』

 

「ヒアルロン酸」と聞くと、美容に関心のある方なら「お肌にいいアレでしょ?」という答えが返ってくるかも知れません。それももちろん正解ですすが、整形外科の治療の中で「ヒアルロン酸」を使う事があります。

 

まず「ヒアルロン酸」とは何でしょう?ヒアルロン酸はもともと人間の体内にある物質で、なんとたった1gでペットボトル6本分もの保水力を持っています。さらに非常に高い粘度と弾性を持ち、傷口や細胞の修復を促す力があると考えられています。イメージとしては「傷も治せる、ぷるっぷるのスーパーわらび餅」という感じでしょうか?

「関節の周りには潤滑油の役目をする液体」があります。加齢やストレス・肥満などで関節に負担がかかり、さらにこの潤滑油が減ってしまうと、油の切れたドアの蝶番が軋むように関節同士がギシギシとぶつかって擦り減ってしまい、それによって痛みや腫れ、変形などの症状が出てきます。

ヒアルロン酸はその潤滑油の一部であると同時に、潤滑油に栄養を与えてくれる重要な役目をしているのです。そう考えると、「関節の周りにもちもちしたわらび餅のようなヒアルロン酸があるとクッションの役割を果たしてくれそうだ」とイメージしやすいですね。

 

それでは実際にヒアルロン酸を使った治療をご紹介します。

やり方はとてもシンプルで、「関節周りにヒアルロン酸を注射する」です。

しかしまず大事なのは、関節の状態を把握することです。関節に炎症があって水が溜まっている場合はその治療から始め、きれいに治してからヒアルロン酸を注射します。水が溜まっている、もしくは炎症があってたまりやすい状態であるにも関わらずヒアルロン酸を注射しても余計に圧がかかって痛みが出ますし、せっかく純度の高いヒアルロン酸が薄まって効果も同様に低くなってしまいます。

 

注射が好きな人は居ませんよね。できれば痛い治療の回数は減らしたいものです。関節炎は注射をして水を抜くだけが唯一の治療法ではなく、貼り薬や飲み薬で治るものもあります。症状によっては、針を刺すのは最後のヒアルロン酸注射だけで済むかも知れません。まずはお気軽にご相談にいらしてください。痛みを和らげるお手伝いができるようにサポート致します!

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